2012年12月10日月曜日

母手縫いの着物に深い思い

日中まだ大分暖かさが残っているものの、
夜になると冷えて中々寝付けないときがあります。
そこで冬物の毛布を何枚か出そうと調べていたら、
長い間忘れていた着物を見つけた。
40年前こちらへ来るときに母がいつか着るときがあるだろうと、
縫ってくれた2枚の着物。私がこちらに来ることをあんなに反対していたのに、
どんな思いでこれらの着物を縫っていたのかしらと思ったら、
勘当するといっても行くと言い通した娘の幸せを願って縫ってくれたのでしょう。
今は亡き母さん、どうもありがとう。

娘が生まれたときに記念写真を撮ろうと着たときが、最初で最後でした。
お茶、お花、踊りなどの習い事をしていれば着る機会もあったでしょうけど、
それらとはまったく縁なくして過ごしてきた年月。
一枚の着物はすでに虫に食われてとても着られない。
そしてもう一枚はまだとてもいい状態だ。同じ柄でまだ一度も手を通してない羽織。
これはジャケット代わりに着られるかしら。。

娘たちは着ないでしょう。
母の思い出の着物を大事にもとに戻しました。
多分再び手を通すことがなくても。








2 件のコメント:

  1. 本当に、歳を重ねてやっと、自分の母の思いがよーーーくわかりますよね。
    本当に、昔のお母さん達はえらい!
    うちのばあちゃんもいつも着物を縫っていました。

    着物。もったいない気がしますけど、思い切って、切ってしまって、何かに作り替えると、普段の生活に使えていいですよね。

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  2. こうして母の思いが分かったときに親はなしとはよく言ったものです。
    母が生きていた時に精一杯の親孝行をしてあげたかったです。

    何かに作り替える、そうですよね。でもほぐすのが大変でしょう。
    秋子さんがそばに住んでいたらいろいろと教えてもらえるのに。
    もう洋裁なんてしないので何を作ろうか、なかなか思いつかないです。
    いつか教えてね。

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